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【Kotlin】数値型を分かりやすく解説

Kotlinを知っている人

Kotlinでは数値型、文字型、文字列型、真偽型など様々な変数の型が存在しています。

 

ここではKotlinの数値型を詳しく解説していきます。

 

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数値型

 

Kotlinでは変数の型を基本型と呼んでおり、基本型は数値、文字、真偽、配列など様々です。

 

ここでは基本型の数値型について詳しく解説していきます。

 

基本型の数値型を詳しく解説していく前に、変数宣言をどのように行うのか復習もかねて見ていきましょう。

 

以下は定数・変数宣言の書式です。

 




 

定数宣言の書式

 

 

val 変数名 : 変数の型 = 値

 

 

変数宣言の書式

 

 

var 変数名 : 変数の型 = 値

 

 

上記のように変数の型は変数名の後に「:(コロン)」と変数の型を続けて記述することで変数宣言を行うことができます。

 

Kotlinでの変数宣言の書式を理解できたと思いますので、本題の数値型を解説していきたいと思います。

 

Kotlinの数値型はどれも符号付き(+ や -)です。

 

また、Kotlinの数値型は「整数」と「浮動小数点」の2種類に大きく分類することができます。

 

  • 「整数」の変数の型はByte、Short、Int、Longの4種類
  • 「浮動小数点」の変数の型はFloat、Doubleの2種類

 

数値型は6種類ありますが、それぞれ小数点を扱うかどうか、メモリに割り当てられるビット数の違いもあり、最大値や最小値も異なります。

 

それでは数値型の6種類の違いを詳しく見ていきましょう。

 




 

整数

 

整数とは4、100、3000、70000など小数点がない数値のことです。

 

下記の変数の型は整数で値を代入するためのもので、各変数の型で扱う整数の範囲が異なります。

 

ビット幅が大きいほど、扱える整数の範囲が大きくなります。

 

つまり、ビット幅が大きいほど、大きい値を代入することができます。

 

変数の型 ビット幅 最大値 最小値
Byte 8ビット 127 -128
Short 16ビット 32767 -32768
Int 32ビット 2147483647 -2147483648
Long 64ビット 9223372036854775807 -9223372036854775808

 

浮動小数点

 

浮動小数点とは1.1、2.45、3.589など小数点がある数値のことです。

 

下記の変数の型は浮動小数点で値を代入するためのもので、各変数の型で扱う浮動小数点の範囲が異なります。

 

ビット幅が大きいほど、扱える整数の範囲が大きくなります。

 

つまり、ビット幅が大きいほど、大きい値を代入することができます。

 

変数の型 ビット幅 最大値 最小値
Float 32ビット 3.4028235E38 1.4E-45
Double 64ビット 1.7976931348623157E308 4.9E-324

 

整数と浮動小数点の6種類はそれぞれビット幅が異なり、扱える整数と浮動小数点の範囲が異なることが分かりました。

 

ビット幅が大きいほど、使用するメモリが大きくなるので大は小を兼ねるという考えでビット幅が大きい変数の型を扱うことはやめたほうがいいでしょう。

 




 

数値型コード例

 

「1.数値型」では整数と浮動小数点の変数の型を6種類紹介しました。

 

それでは実際に6種類のコードを見ていきましょう。

 

①Byte型

 

 

val a: Byte = 200

 

 

②Short型

 

 

val b: Short = 20000

 

 




 

③Int型

 

 

val c: Int = 2000000000

 

 

④Long型

 

 

val d: Long = 2000000000000000000L

 

 




 

⑤Float型

 

 

val e: Float = 0.222f

 

⑥Double型

 

 

val f: Double = 0.222222222

 

 

a、b、c、d、e、fという変数名を使用していましたが、変数名に決まりはありません。

 

複数人でプログラムを組んでいる場合、みんなが分かりやすい変数名を使うといいでしょう。

 

④のLong型の値の最後にLという文字が記載されていますが、値がLongであることを表したい時に記述するルールになっています。

 

また⑤のFloat型の値の先後にfという文字が記載されていますが、値がFloatであることを表したい時に記述するルールになっています。

 




 

型推論

 

Kotlinは変数の型を推測できるため、変数の型を省略して記述することが可能です。

 

例えば、「2.数値型コード例」に出てきた変数の型を省略したものが以下の通りです。

 

①Byte型

 

 

val a = 200

 

 

②Short型

 

 

val b = 20000

 

 




 

③Int型

 

 

val c = 2000000000

 

 

④Long型

 

 

val d = 2000000000000000000L

 

 

⑤Float型

 

 

val e = 0.222f

 

 




 

⑥Double型

 

 

val f = 0.222222222

 

 

上記のように変数の型を省略したからといって、変数の型がなくなるわけではありません。

 

Kotlinではすべて変数の型が存在しています。

 

変数の型が省略されているものはKotlinの型推論機能が働き、Kotlinが適宜、変数の型を推測してくれています。

 

③と④と⑤と⑥は「2.数値型コード例」の変数の型でKotlinが推測しています。

 

このように推論機能があることで簡潔なコードを記述できるようになっています。

 

それではKotlinがどのように変数の型を推測したか見ていきましょう。

 

①はByte型、②はShort型で宣言していましたが、KotlinはInt型で推測しています。

 

なぜKotlinはByte型とShort型をInt型で推測したのでしょうか。

 

型の宣言がされていない場合、Kotlinでは小さな値でもすべてInt型で扱うというルールがあります。

 

そのため、扱う数値の範囲が始めから決まっている場合、しっかりと変数の型を宣言するといいでしょう。

 

変数の型を宣言することで使用するメモリの量を少なくすることができます。

 




 

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ポイント

 

Ruby on Railsを知っている人

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

 

ポイントは以下の通りです。

 

  • 数値型の変数の型はByte、Short、Int、Long、Float、Doubleの6種類です
  • Kotlinは型推論機能がついているので、変数の型を省略することが可能です

 

途中で分からないことがあり、中々進まないこともあると思います。

 

しかし、順を追って学習を進めていけば、必ずできるようになるのであきらめず最後までやりぬきましょう!

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