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「iTunesを立ち上げようとしたのに反応がない」「アイコンをクリックしてもウィンドウが開かない」といったトラブルは多くのユーザーに共通する悩みです。
本記事では、iTunesが起動しない代表的な原因を詳しく解説し、それぞれの解決策を紹介していきます。
目次
1. iTunesのプログラムファイルが破損している
原因の詳細:
iTunesのインストールが正しく完了していなかったり、アップデート中にエラーが発生した場合、プログラムファイルや関連ライブラリ(DLLファイルなど)が破損することがあります。
これにより、起動処理に必要なファイルが読み込めず、iTunesが立ち上がらなくなります。
対処法:
- iTunesを一度アンインストールし、最新版をApple公式サイトから再インストールする。
- Windowsの場合、「設定」→「アプリ」→「iTunes」→「アンインストール」で削除。
- Macの場合は「アプリケーション」フォルダから削除し、再インストール。
2. セキュリティソフトやファイアウォールが干渉している
原因の詳細:
ウイルス対策ソフトやWindowsファイアウォールが、iTunesの一部機能(特にネットワーク通信部分)をブロックしている場合、起動時にエラーが発生します。
Appleの関連サービス(Apple Mobile Device Supportなど)との通信が阻害されることも。
対処法:
- セキュリティソフトを一時的に無効化して、iTunesを起動できるか確認。
- Windowsファイアウォールの「許可されたアプリ」にiTunesを追加。
- 「AppleMobileDeviceService.exe」が起動しているか確認(タスクマネージャー参照)。
3. バックグラウンドで関連プロセスが競合している
原因の詳細:
iTunesやApple関連のプロセス(iPodService、Bonjour、AppleMobileDeviceServiceなど)がバックグラウンドで競合しており、起動に失敗するケースです。
特にWindows環境で多く見られます。
対処法:
- タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き、「iTunes」や「Apple」に関連するプロセスをすべて終了。
- その後、改めてiTunesを起動。
4. システム環境の不具合・OSとの非互換性
原因の詳細:
WindowsやmacOSのバージョンが古い、またはiTunesが対応していないバージョンのOSを使用している場合、起動に失敗することがあります。
特にWindows 7以前では、最新のiTunesが対応していないことがあります。
対処法:
- 使用しているOSがiTunesの動作要件を満たしているか確認。
- Windows UpdateまたはmacOSアップデートを適用し、OSを最新に保つ。
5. 周辺機器との干渉
原因の詳細:
iPhoneやiPadなどをiTunesに接続している状態で、不具合のあるUSBケーブルやハブを使用していると、iTunesの読み込みが止まることがあります。
対処法:
- 一度すべてのUSB機器(iPhoneなど)を外してからiTunesを起動。
- 信頼性の高いケーブル(例:Apple認証のMFi製品)を使用する。
まとめ
iTunesが起動しない原因は、ソフトウェアの破損・OSとの不一致・バックグラウンドの干渉・セキュリティソフトの影響など多岐にわたります。
順を追って対処することで、ほとんどのケースで問題を解決できます。
万が一改善しない場合は、サードパーティ製のツールを導入することも検討してみてください。
何より大切なのは、大切なデータのバックアップを定期的に行っておくこと。トラブル時の備えになります。