「パソコンが起動しないのにファンだけ回る…」原因と対処法を徹底解説

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「パソコンの電源を入れたのに、画面は真っ暗なまま…」

「でも、ファンは『ブーン』って音を立てて回ってるんだけど、これってどういう状況？」

「もしかして、パソコンが壊れた？データは大丈夫なのかな…」

「自分でどうにかできることってあるの？」

パソコンの電源ボタンを押したのに、普段通りにWindowsやmacOSの画面が表示されず、画面は真っ暗なまま…なのに、本体からは「ブーン」というファンの音だけが聞こえてくる。この状況、本当に困りますよね。仕事やプライベートでパソコンが使えないとなると、作業が滞ってしまったり、大切なデータが心配になったりするはずです。

「これって、どこが悪いんだろう？」

「修理に出すしかないのかな？でも、費用が高そう…」

実は、この「パソコンが起動しないのにファンは回る」という症状は、いくつかの主要な原因が考えられます。そして、中にはご自身で解決できるケースもあれば、専門的な知識が必要な深刻なトラブルである可能性もあります。

この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消するために、パソコンが起動しないのにファンだけが回る現象の主な原因と、その対処法を段階的に徹底解説していきます。簡単な確認事項から、少し専門的な診断方法まで、順を追ってご説明します。

「何を試せばいいの？」

「これ以上悪化させたくないんだけど…」

といった心配は不要です。それぞれの原因と対処法について、具体的な手順と、なぜその操作が必要なのかを丁寧に説明します。ぜひ最後まで読んで、ご自身のパソコンの状態を把握し、冷静に対処するための知識を身につけましょう。

1. なぜファンだけ回る？「起動しない」状況の背景にあるもの

パソコンのファンが回っているということは、電源供給はされている証拠です。

しかし、画面が表示されない、OSが起動しないという状況は、パソコンの起動プロセスが途中で止まってしまっていることを意味します。主な原因は、大きく分けて以下のカテゴリに分類されます。

ディスプレイ（モニター）の問題: パソコン本体は起動しているが、画面に表示されていないだけ。
メモリ（RAM）の問題: データの一時保存場所であるメモリが正しく機能していない。
グラフィックボード（GPU）の問題: 画面表示を司る部品に異常がある。
ストレージ（SSD/HDD）の問題: OSがインストールされているドライブにアクセスできない。
電源ユニット（PSU）の問題: 電源供給が不安定、または一部の電力しか供給できていない。
マザーボードの問題: パソコン全体の司令塔であるマザーボードの故障。
BIOS/UEFIの問題: パソコンの最も基本的な設定を司るプログラムの異常。
周辺機器の干渉: 接続している機器が起動を妨げている。

これらの原因を一つずつ潰していくことで、問題の特定と解決に繋がります。

2. 【緊急対処】まずはここをチェック！簡単解決策5選

深刻な故障と決めつける前に、まずは誰でもすぐに試せる、基本的なチェックポイントから見ていきましょう。

2-1. ディスプレイの接続と電源を確認する

意外と見落としがちなのが、パソコン本体ではなくディスプレイ側の問題です。

ディスプレイの電源が入っているか？

ディスプレイの電源ボタンを確認し、オンになっているかチェック。LEDランプが点灯しているか見てみましょう。

ディスプレイケーブルの接続を確認する（HDMI, DisplayPort, DVI, VGAなど）

ケーブルがパソコン本体とディスプレイの両方にしっかり差し込まれているか、一度抜き差ししてみてください。

可能であれば、別のディスプレイケーブルに交換してみましょう。

ディスプレイの入力ソースを確認する

ディスプレイには複数の入力端子がある場合があります。「Input」や「Source」ボタンを押して、パソコンが接続されている入力（例：HDMI1, DisplayPort）に切り替わっているか確認しましょう。

別のディスプレイに接続してみる

リンク

もし予備のディスプレイがあれば、それに接続して画面が表示されるか試してみましょう。これで表示されれば、元のディスプレイに問題があった可能性が高いです。

2-2. パソコンの電源を完全に放電する

パソコン内部に帯電した電気が、一時的な不具合を引き起こすことがあります。これを放電することで、症状が改善する場合があります。

手順:

パソコンの電源を完全に切る（電源ボタン長押しなど）。
電源ケーブルをコンセントから抜く。
デスクトップPCの場合は、全ての周辺機器（マウス、キーボード、USB機器など）を取り外す。ノートPCの場合は、バッテリーも取り外せるなら取り外す。
電源ボタンを10秒〜30秒ほど長押しする（残った電気を放電させるため）。
数分間（5分程度）放置する。
電源ケーブルと最低限の周辺機器（マウス、キーボード、ディスプレイ）のみを接続し、パソコンの電源を入れてみる。

2-3. 不要な周辺機器をすべて外して起動してみる

接続されているUSB機器や外付けHDDなどが、パソコンの起動を妨げている場合があります。

手順:

パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く。
マウス、キーボード、ディスプレイ以外のUSB機器、外付けHDD/SSD、プリンターケーブル、LANケーブルなど、すべての周辺機器を取り外す。
電源ケーブルを接続し、パソコンの電源を入れてみる。
これで起動すれば、取り外した周辺機器のいずれかが原因です。一つずつ接続し直し、どの機器が原因かを特定しましょう。

2-4. メモリを挿し直してみる（デスクトップPC向け）

デスクトップPCの場合、メモリ（RAM）がスロットから少し浮いている、または接触不良を起こしている可能性があります。

注意:

パソコン内部を触る作業なので、必ず電源ケーブルを抜き、静電気対策（金属に触れて放電するなど）を行ってから作業してください。自信がない場合は、この後の項目に進むか、専門家に相談しましょう。

手順:

パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く。
PCケースを開ける。
マザーボードに挿さっているメモリ（細長い基板）を見つける。通常、両端にクリップのような留め具があります。
留め具を外し、メモリをスロットから一度抜く。
メモリの金色の端子部分に汚れがないか確認し、軽く息を吹きかけたり、柔らかい布で拭いたりする（強く擦らない）。
元のスロットにカチッと音がするまでしっかりと挿し直す。
PCケースを閉じ、電源を入れてみる。

2-5. 強制シャットダウン後にセーフモードやBIOS/UEFI起動を試す

OSの起動プロセス自体に問題がある場合に試す方法です。

強制シャットダウン: 電源ボタンを数秒間長押しし、完全に電源を切ります。

セーフモード（Windows）:

電源ボタンを押し、Windowsのロゴが表示されたらすぐに電源ボタンを長押しして強制終了する、という操作を2回繰り返します。
3回目の起動で「自動修復」画面が表示されるので、「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」と進みます。
再起動後、「セーフモードを有効にする（F4）」などを選択し、セーフモードで起動できるか試します。